「山本博文の北ルソン・コーヒー探訪記」は、コーヒー専門家・山本博文氏が、ルソン島北部コーディリエラ山岳地方に2年間滞在し、コーヒー生産地を訪問し、栽培指導を行った体験記です。
留学中の忙しい中、山本氏は最大限の時間をコーディリエラ地方のコーヒー農家さんのために費やしてくれました。土づくり、苗木作りから、カッピングまで、コーヒーに関わる彼が持っている知識を惜しみなく農家さんとシェアしてくれました。
もちろん彼にとっても、コーヒーの育たない日本では経験できない、栽培に関するたくさんの経験を農園訪問からさせてもらったと思います。
山本博文氏が、生まれたばかりのコーディリエラ地方のコーヒー生産に残してくれたものは、とてつもなく大きいものです。
最近、コーディリエラのコーヒーのことが少しずつ知られるようになり、海外のコーヒーショップやマニラのコーヒー商社など、いろいろな人が訪れるようになりました。
しかし、常に農家の立場に立って、農家さんの目線から、2年間、土にまみれてコーヒー農家をサポートし続けてくれた山本氏の献身的な活動を、コーディリエラ地方の農家さんは決して忘れないと思います。
山本氏は2年間の留学期間を終えて帰国後、ミャンマー、東ティモール、ラオスなどのコーヒー産地にも活動地域を広げ、高品質のコーヒーを栽培して農家の収入を上げるための指導を行い、さらにコーヒー栽培技師としての経験を積みました。また、コーディリエラ地方のコーヒーについても、品質向上のための指導を継続してくれています。
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山本博文氏のフィリピンでの活動についての英語の記事↓
The Enabler: Yamamoto Hirofumi Is Changing Coffee In The Philippines
◆山本博文◆
日本でバリスタやコーヒー豆の卸業などコーヒー関係の仕事を経験したのち、「コーヒーの栽培方法を産地で学びたい!」と、2013年から約2年間、ベンゲット州国立大学(BSU)に留学し、大学付属のアグロフォレストリー研究所でコーヒー栽培について調査と研究を行った。また、在学中、コーディリエラ山岳地方でコーヒーの植林を生計手段として勧めている地元の環境NGOコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)に協力し、コーヒー栽培地の多くのコミュニティを訪ね、農家を対象に栽培方法の指導を行ってきた。2015年度帰国後は、NPO法人「ピース・ウィンズ・ジャパン」の東ティモールにおけるコーヒーの生産向上事業、わかちあいプロジェクトのミャンマーにおけるコーヒー栽培事業に専門家として参加した。その後、(株)坂ノ途中のコーヒー部門「海ノ向こうコーヒー」の産地担当として、アジアをはじめとする世界各地の知られざるコーヒーと日本のマーケットをつなぐ天職ともいえる仕事に従事。
そういえば、ちゃんとした自己紹介を忘れてました。
現在29歳。三十路手前の男子です。
大学時分にコーヒーが好きになり、卒業論文を「喫茶店の機能とその歴史的変遷」なんていう、タイトルで提出したほどです。
自分の理解の範囲を超える事を体験すると、ボクは笑いが止まらなくなってしまいます。特に、芸術に関して。
CGNの反町さんのお誘いを受けて、「The Travel for Joyful Way」と題した……
年の瀬です。日本の食べ物が食べたくて仕方ありません。
吉野家の牛丼、サバの塩焼き、納豆、卵かけ御飯、唐揚げ、お寿司、すき焼き、天津飯、王将の餃子、足立区のつけ麺、横浜ラーメン、もっこすラーメン・・・
フィリピンの農業省等に対するコーヒーの提案書を作成していたら、いつのまにかこんなに間隔が空いてしまいました。
それも無事に終わり、最近は微生物に関する事を調べています。
発酵とか、土壌菌とかいろいろです。
おもしろいですねー。モネラ。……
気晴らしに、昔のコーヒーの本を読んでみました。
面白いですね。ボク自身、小難しい言葉を使った本が好きなので、たまにこういったのを読むととってもいい気晴らしになります。そんななかで、いくつか紹介したいと思います。……
さて、サガダでのワークショップ等が終わって一息つく暇もなく、今度は違う大学のプロジェクトで、コーヒーの全般的なワークショップを行いました。対象は、大学周辺の農家さんと政府系の組織のお偉いさん方々。……
今回は、CGNのコーヒー事業を支援してくださっているWE21の皆様との出会いから始まります。
ジプニーに乗ると、美しい女性陣が明るい笑顔で出迎えてくれました。……