アラビカ・コーヒーの栽培は、コーディリエラ山岳地方の先住民族の生計向上と環境保全に大きく貢献できると、農業省、環境資源省、通商産業省、地方自治体、地元国立大学、NGOなどが技術指導、苗木や機材の支給を行っています。北ルソンの中心都市・バギオ市に拠点を置く環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」では、2006年に山岳地方のコミュニティで、アグロフォレストリー(森林農法)によるコーヒー栽培事業を開始し、現在も継続しています。CGNの代表的なコーヒー事業地を紹介します。
CGNは収穫が始まった栽培地では、収獲したコーヒーの実の精製・乾燥・貯蔵などの技術指導も行っています。さらに、生産地で品質評価ができるようになるための人材育成や、栽培農家の利益を守るためのフェアトレード事業、コーヒー農家のネットワークを強化するための組織強化事業も開始しています。
コーヒーの品質向上とコーヒー組織の強化事業に関しては、コーディリエラ・グリーン・ネットワークのサイトをご覧ください。
・コーディリエラ・グリーン・ネットワーク「コーヒー品質向上事業」