すくすく育て、苗木たち!
フィリピンの農業省等に対するコーヒーの提案書を作成していたら、いつのまにかこんなに間隔が空いてしまいました。それも無事に終わり、最近は微生物に関する事を調べています。発酵とか、土壌菌とかいろいろです。おもしろいですねー。モネラ。コーヒーの栽培や精選においてもこの細菌達が多いに役立っています。例えば、土壌において、ある菌がコーヒーの根っこの栄養吸収を助けていたりします。実験をしてみると、その菌がいるのといないのでは、特に苗木の成長段階で顕著な違いが現れます。人工的にその菌を植え付ける事も出来るので、その技術がもっと向上すれば土壌中の栄養素を今まで以上に活用できるようになります。
さて、種まきが終わると今度は、発芽後に移植するためのポットの準備です。12万個…大変ですよ。ほんと。
通常は、発芽から数日経った苗(マッチ棒とか呼ばれたりします)をポットに移し替えていきますが、今回は、いろいろと時間がなかったので、発芽から一ヶ月ぐらい経ったものをポットに移し替えました。方法は、まずポットの真ん中よりちょっとずらした部分に棒で穴を空けます。そして、苗を慎重にその穴へ入れて、横から土を寄せて苗を固定します。この移し替える苗には、良い苗、悪い苗がありますので、それを選別する必要があります。見分け方は、根っこがまっすぐに伸びているもの。たまにカールしてしまった根っこがありますが、これは破棄します。もちろんカールしている部分を切り取って、移植する事も可能ですが、一応の場合を考慮して、健康な苗とは分けて育てます。
そして、定期的に散水し、病気を防ぐための薬を定期的に投与しながら約10ヶ月そのポットで育てます。そして、いよいよフィールドに植えていきます。植える時は、ポットの下の部分を鉈で切り、根っこの先端を切り取ります。この作業をすると横に伸びる根っこの成長が促進されます。この横に伸びる根っこが、主に土壌中の栄養を吸収してくれるので、この先端を切る方法はいくつかの生産国では好まれて採用されています。
あらかじめ掘っておいた穴に肥料を入れて、苗木を入れて、土をかぶせて移植終了です。土のかぶせ方にも方法がありますが、あまり細かく書いても仕方がないですからね、取りあえず今日はここまで。
A: 穴 約40cm×40cm
B: 土の上層(穴を埋めるときに使用します)
C: 穴にあった土(最後にかぶせます)
D: マーキングのための土
E: 肥料
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