<インターン・西村美里>
今回はWE21ジャパンのみなさんとともにCGNの事業地のひとつ、トゥブライを訪問しました。訪問の目的は、事業形成のための事業地の調査です。
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WE21ジャパンは環境破壊と貧困の問題に取り組むとともに、女性のエンパワーメントを目指し、神奈川県を拠点に世界各地の民間団体のプロジェクトを応援するNPO法人です。
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今回の訪問でお会いできたのはトゥブライ町役場の環境資源課(MENRO=Municipal Environment and Natural Resources Officer)と農政課(MAO=Municipal Agriculture Office)の職員の方々、そして笑顔の素敵な農家の皆さま。
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現在のトゥブライ町のコーヒー栽培事業はこのMENROが中心となり、コミュニティごとの組織化を計画したり、各農家さんにコーヒーの苗木を提供して栽培指導をしたりと精力的に行われています。行政と地域コミュニティが手を取り合い活動する…素晴らしい光景ですよね。
MENROの指導により、各コミュニティではコーヒー栽培農家の組織を作る動きが始まっています。メンバーは20人のところもあれば80人を超えるような組織まで、規模はまちまちですがどんどん発展していきそうな予感。とても楽しみです。
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今回の訪問で気付いたこと。
それはどの農家さんを訪ねても問題となっている水不足と害虫による被害でした。
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降雨量の少なくなる乾季には生活用水を確保するのだけで一苦労……なかなかコーヒーの栽培のほうに水が回せないそうです。
そんな農園でおもしろいものを見ることができました。
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これはマルチングと呼ばれるそうで、木の根元にわらなどを被せます。このマルチングを行うことで土壌の乾燥だけでなく、雑草の繁茂も抑えることができます。
そして、サヤタンという集落ではコミュニティで管理をしている水のタンクを見せてもらいました。
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現地フィリピンのSERVEnetというNGO団体によって提供されたこのタンクは、はるか下方にあるポンプから水を上げ、各家庭にホースで給水するシステムですが、集落メンバー皆でスケジュールを組んで共有しているとのこと。それでもまだまだ水は足りていないようです。
他にもサヨーテ(ハヤトウリ)畑の下にコーヒーを植えて直射日光を避けるなど、アイデアの溢れる農家を訪問し、たくさんの刺激を受けました。
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コーヒーのナーサリー(苗場)もみせていただきました!
苗木作りなどの知識はおもにコミュニティの代表が町で開催されるセミナーに行って得てきて、組織のミーティングなどで共有しているそうです。それでもまだまだ栽培、加工についての知識は少なく解消できない問題も多々あるようで、
栽培における知恵をもっと増やしたい!
加工のトレーニングを受けたい!
マーケティングはどうすればいいの?
という声が多く挙がり、コーヒー栽培に対してとても意欲的な印象を受けました。
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マーケティングにおいても、個人消費量がマーケットへの販売量よりも多い家庭がほとんどで、今後収穫量を増やしていくこの地域にとって、販売ルートの確保が大きな課題となると感じました。
そして農家さんの組織化を図るMENROの職員の方からは、夢は村人全員が各コミュニティ組織のメンバーになること、自分が担当する地域をコーヒーバランガイ(村)にしたい!
などなど、とても素敵なお話を聞かせていただきました。
そんな、なんとも頼もしい方々にお会いできた今回の農地訪問でした。
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