インドネシアの農園訪問報告
さて、随分と久しぶりの更新となってしまいました。すみません。一ヶ月ほどインドネシアはスマトラ島のリントンニフタという場所へ行っておりました。もちろんコーヒーについての調査のためです。いやー楽しかったですね。食べ物おいしいですし、いく機会があれば、ぜひ行ってみてください。フィリピンとはまた違った魅力を感じられるはずです。
そんな楽しかったインドネシアのコーヒー調査の日々を今回、CGNさんのプロジェクトサイト、カパンガンはサグボのコーヒー農家さんへ報告いたしました。
報告をする日は、ちょうど一つのプロジェクトが完了する日でもありましたので、午前中はモニタリングのために各農家さんへ提供した苗木が順調に育っているかどうかを確認しました。この地域は、以前からサヨーテのプランテーションが盛んにおこなわれており、そのために起こる環境破壊が問題視されていました。ただ、森林が破壊されているから、どうぞプランテーションをやめてくださいというわけにはいきません。農家さんたちはそれで生活をしていますからね。そこで、CGNさんの出番です。コーヒーの苗木とシェードツリーを各農家さんへ配り、それが順調に育つようにサポートおこない、収穫後はマーケティング・ルートも確保しています。素晴らしいですね。
苗木は順調に育っていました。花を咲かしているものもありましたので、今年は初めての収穫になると思います。どんな香味なのか楽しみですね。
報告会の内容としては、インドネシアのアグロフォレストリー・システムと精選方法についておもに報告しました。
インドネシアはコーヒー生産量世界第4位。もちろんロブスタ種も含めてです。ボクが訪問したリントンニフタという地域は、アラビカ種の生産でとっても有名な地域です。「マンデリン」なんて聞いた事ありませんか? これはインドネシアのスマトラ島のコーヒー豆でアラビカ種のものをさします。中でもリントンニフタのマンデリンは香味が特徴的で、日本だけでなく世界的に需要が高い豆です。
この地域では、コーヒーと一緒に唐辛子やキャベツ、あとトマトとか植えていました。他にもアボカドとかバナナとか一緒に植えていましたね。シェードツリーはこの国とほぼ同じような種類を使用していました。窒素固定の能力を持っている豆科の植物です。
精選方法は少し違った方法がとられていました。スマトラ式と呼ばれる方法です。簡単に説明すると、パーチメントで乾燥させるか、生豆のまま乾燥させるかの違いです。たったこれだけの違いなのですが、香味に特徴がつきます。そして、この特徴あるコーヒーがみんな好きなんですね。
だいたい1時間程度の報告会。
皆さん興味津々で、「なんで?」「どうして?」「それってありなの?」等々いろいろとご質問がございました。良い刺激になってくれれば何よりです。
その後は、プロジェクトの責任者であります。レナートさんが、コーヒーのマネジメントの方法、特に病虫害の対策についてレクチャーしました。
最後は、コーヒーメンテナンス用の器具一式と皆さんでプロジェクトが終わったことを祝して写真をとりました。
皆さん良い顔してます。
きっと彼らならば、素晴らしいコーヒーを作ってくれるはずです。
期待してますよ皆さん。
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